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ミライタイムが目指すもの
1. 子どもたちが自分らしくミライを切り開いていけるように…
急速に変化する現代社会、正解が一つではない課題に向き合い、自ら考え、仲間と協力し、行動できる人材が求められます。
しかし文部科学省の調査によると、小学生の約40%が「自分に自信がない」と感じており、自己肯定感の低下が深刻な課題です。
多くの子どもたちは他者との比較や失敗への恐れから「間違えたくない」「どうせ私にはできない」という思考パターンに陥りがちです。
その結果、「自分は大丈夫」と信じられる心の土台が十分に育たないまま成長してしまうこともあります。
ミライタイムは、「やってみたい」「挑戦したい」という気持ちを持ち続け、失敗を学びに変え、次の一歩を踏み出せるような子どもたちを育てていきたいと考えています。
そのために、安心できる環境の中で、自己理解を深め、考える力や未来を描く力を伸ばす“新しい形の習い事”を提供しています。
2.将来自分らしく挑み続けられるために必要な3つの力
- 自己肯定感と自己効力感
「自分には価値がある」という感覚(自己肯定感)と、「自分はできる」という確信(自己効力感)は、挑戦の土台となります。これらが十分に育つと、子どもは安心して自分の意見を述べ、新しいことに一歩踏み出せるようになります。反対に、この土台が弱いと、失敗を恐れて行動をためらいやすくなります。 - レジリエンス(回復力)
失敗やつまずきは成長の一部です。レジリエンスは、その経験から立ち直り、学びに変えて再び挑戦できる力です。感情を整理し、次の行動に活かす習慣を身につけることで、困難な状況でも粘り強く取り組めるようになります。 - 目的志向(未来志向力)
「なぜそれをするのか」という目的を持ち、「何をどう進めるか」という計画を立て、自ら行動する力です。目的が明確であるほど選択に迷いにくく、行動を続けやすくなります。未来を見据え、自分で道を切り開くための原動力になります。
3.なぜ小学生期が大事なのか
小学生期は、脳が柔軟で、経験によって神経回路が急速に成長する重要な時期です。 この時期に、自分のことを自分の言葉で語り、考えを整理しながら表現する経験は、言語や論理的思考を担う脳の働きを活性化します。
また、自分の話を関心を持って聴き、肯定してくれる存在は、自尊心を高め、安心感をもたらします。この安心感が、新しい挑戦に向かうための心理的な土台となります。
さらに、「自分はどうありたいか」を深く考え、目標に向けて道筋を描くことは、判断力や計画力を担う前頭前野の発達を促します。失敗や成功を振り返り、その過程を認めてもらうことは、自己効力感を支える神経ネットワークを強化します。
4.ミライタイムが提供する5つの体験
- 自分の話に関心を持って聴いてもらえる体験
- “自分の考え”を言葉にしてアウトプットする体験
- 自己認識・自己受容の体験
- 「自分はできる!」と思える体験(自己効力感の育成)
- 未来を切り開く力を育てる体験 ゴールとステップを自分で考え、整理し、行動に移すためのプランを描き、コーチに全力で応援してもらいながら実行します。
こうした経験の積み重ねが、子どもが自分らしく挑戦し続けられる力を育みます。
<参考文献・資料>
- 日本心理学会(2023) 「自己効力感 ― 「自分はできる!」と信じる力」 https://www.jpm1960.org/kawara/web202310_ability-to-believe-in-oneself.html
- バンデューラ, A.(著), 諸富健(監訳)(1997) 『激動社会の中の自己効力』 金子書房
- 『博士論文集 第28巻第2号』(2022) 「小学生期におけるレジリエンスの発達と育成要因」 (学習・対人関係での挑戦や失敗を通じて形成されるレジリエンスの基盤について整理)
- 九州女子大学人間科学部人間発達学科(2022) 「教育の文脈における共同感情」 『自分には味方がいる』という感情は、「相互的な親密な関係」の中で生まれる共同感情によって育まれる。その感情が安心感をもたらし、他者信頼を築く土台となる。
- 新聞科学研究所(2023) 「「共同体感覚」を養うアドラー式子育て」
https://np-labo.com/archives/episode/202305kiji-05